金沢市ゴミ有料化 再質問(10/28)と回答(11/5)と分析
ようやく環境政策課、リサイクル推進課とのやりとりがかみ合ってきました。
再質問1の回答について
Sさんは「小規模事業者は(事業系ごみを)家庭系のステーションに混ぜて出している」といい、リサイクル推進課は「(そういう事実は)把握していない」という。
金沢市が委託費(注)を出して、有料化のための活動していた「53ダイエットネットワーク」のSさんをウソつきだと言いたいようです。
だが、金沢市内3万軒の事業者のうち4000軒しか許可業者と契約(2008年当時)していなかったのだから、26000軒の事業者が事業系ゴミをゴミステーションに出すか、自ら処分場に持って行っているのです。
(注)委託費:5年分合計=384万円(2010=84、2011=120、2012=120、2013=40、2014=20)
再質問2の回答について
「違反物を持ち帰らせた」のは5年間でたったの21件(ゴミ袋55,カーペットなど13)ですか。チェック機能が全く働いていないということです。
「金沢市ゴミ処理基本計画(第5期)策定に係るゴミ組成調査業務報告書(2014年3月)」によれば、「事業者が2013年度に処理施設に持ち込んだ事業系燃やすゴミのうち、資源ゴミの容積構成比は49.0%。重量構成比は30.1%」と報告されています。
容積構成比で半分、重量構成比で3分の1もの資源ゴミが不適切に持ち込まれているのに、5年間でたったの21件しか行政指導(持ち帰り)していません。
ゴミの分別・減量のためには、まずは事業系ゴミから手をつけるべきです。
再質問3の回答について
前回の回答では、「単独の行程だけで論じるものではない」と煙に巻こうとしていましたが、再質問でやっと「CO2削減効果はサーマル>マテリアル」と具体的に答えました。しかし、大津市廃棄物減量等推進審議会の報告とは真逆の回答です。はたしてどちらを信じたらよいのやら。
再質問4の回答について
「サーマルリサイクルによって焼却するゴミの量は増えるが、ゴミの総量は増えない」という、この矛盾的回答に困惑しています。処理施設を新設(2012年)する前は、市民は燃やすゴミとプラスチックゴミを厳密に分別していました。したがって、燃やすゴミは焼却炉へ、プラゴミはリサイクルへまわされ、その分燃やすゴミは少なくなり、したがってゴミ総量も少なくなっていたはずです。
新炉ではプラゴミを加えて燃やしているにもかかわらず、「ゴミ総量は増えない」というのは詭弁でしょう。
もともと市民はプラスチックゴミの分別を積極的にやっていたにもかかわらず、新炉導入を機に、プラゴミを分別せずに燃やすゴミに含めるように勧めたのは金沢市であり、明らかにミスリードです。そのツケを有料化によって「解決」しようとしていますが、市民の主体性を否定する暴政です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
再質問1
問1の「小規模事業者は(事業系ごみを)家庭系のステーションに混ぜて出している」というSさんの指摘が事実なのか、虚偽なのかについて、もう1回正面から回答をお願いします。そういう事実があったのか?(イエス、ノー)。そういう事実があったとしたら、どのような対策を講じてきたのか?
回答(担当:リサイクル推進課):事実か否か把握しておりません。前回回答したとおり、事業系ごみは、自ら処理施設へ持ち込むか民間許可業者に委託するよう指導しています。
再質問2
問3では、「産業廃棄物等の違反物の搬入が判明した場合は、収集運搬業者に違反物を持ち帰らせる」と回答していますが、年間どれくらい持ち帰らせているのでしょうか? 過去5年間の件数と量について教えて下さい。
回答(担当:リサイクル推進課):過去5年間で、21件の違反物の搬入がありました。量については、21件全体でごみ袋55袋とカーペット等大型のものが13件です。
再質問3
追加質問2のCO2削減効果について、2015年6月の大津市廃棄物減量等推進審議会の会議録には、「(廃プラスチックのリサイクルでは)マテリアル→ケミカル→サーマルの順にCO2の排出は多くなる」と明確に書かれています。大津市廃棄物減量等推進審議会の会議録を読みましたか? サーマルリサイクル単独の行程でのCO2削減効果は?(ある、ない)
回答(担当:リサイクル推進課):様々な文献がありますが、一般社団法人プラスチック循環利用協会では、LCA手法により二酸化炭素の削減効果を評価しており、その結果、削減効果はケミカル>サーマル>マテリアルの順となっております。
再質問4
追加質問3の答は「処理方法と排出量との相関関係はない」とのことでしたが、リサイクル方法によるゴミの増減について、同会議録には、「(サーマルリサイクルでは)環境負荷は落ちるわけで、廃棄物の総量は増える」「サーマルにするなら、ゴミ減量というものを抜本的に考え直さないといけない」と明確に答えています。サーマルリサイクルでは環境負荷は落ちますか? 環境負荷が落ちれば、廃棄物の総量は増えますか? サーマルリサイクルはゴミ減量に有効ですか?(有効、有効ではない)
回答(担当:リサイクル推進課):「環境負荷は落ちるわけで、廃棄物の総量は増える」との発言は、今まで日本容器包装リサイクル協会に再商品化委託していた廃プラスチックをごみとしてサーマルリサイクルすることにより、焼却するごみの量が増えるとの発言であると考えています。
そのため、サーマルリサイクルによってごみの総排出量が増えるとは考えていません。
再質問5
追加質問5の「交付金」の金額の推移(5年分)を教えて下さい。
回答(担当:環境政策課):10月23日付け行政情報公開請求事項のため、開示事項にてご確認下さい。
ようやく環境政策課、リサイクル推進課とのやりとりがかみ合ってきました。
再質問1の回答について
Sさんは「小規模事業者は(事業系ごみを)家庭系のステーションに混ぜて出している」といい、リサイクル推進課は「(そういう事実は)把握していない」という。
金沢市が委託費(注)を出して、有料化のための活動していた「53ダイエットネットワーク」のSさんをウソつきだと言いたいようです。
だが、金沢市内3万軒の事業者のうち4000軒しか許可業者と契約(2008年当時)していなかったのだから、26000軒の事業者が事業系ゴミをゴミステーションに出すか、自ら処分場に持って行っているのです。
(注)委託費:5年分合計=384万円(2010=84、2011=120、2012=120、2013=40、2014=20)
再質問2の回答について
「違反物を持ち帰らせた」のは5年間でたったの21件(ゴミ袋55,カーペットなど13)ですか。チェック機能が全く働いていないということです。
「金沢市ゴミ処理基本計画(第5期)策定に係るゴミ組成調査業務報告書(2014年3月)」によれば、「事業者が2013年度に処理施設に持ち込んだ事業系燃やすゴミのうち、資源ゴミの容積構成比は49.0%。重量構成比は30.1%」と報告されています。
容積構成比で半分、重量構成比で3分の1もの資源ゴミが不適切に持ち込まれているのに、5年間でたったの21件しか行政指導(持ち帰り)していません。
ゴミの分別・減量のためには、まずは事業系ゴミから手をつけるべきです。
再質問3の回答について
前回の回答では、「単独の行程だけで論じるものではない」と煙に巻こうとしていましたが、再質問でやっと「CO2削減効果はサーマル>マテリアル」と具体的に答えました。しかし、大津市廃棄物減量等推進審議会の報告とは真逆の回答です。はたしてどちらを信じたらよいのやら。
再質問4の回答について
「サーマルリサイクルによって焼却するゴミの量は増えるが、ゴミの総量は増えない」という、この矛盾的回答に困惑しています。処理施設を新設(2012年)する前は、市民は燃やすゴミとプラスチックゴミを厳密に分別していました。したがって、燃やすゴミは焼却炉へ、プラゴミはリサイクルへまわされ、その分燃やすゴミは少なくなり、したがってゴミ総量も少なくなっていたはずです。
新炉ではプラゴミを加えて燃やしているにもかかわらず、「ゴミ総量は増えない」というのは詭弁でしょう。
もともと市民はプラスチックゴミの分別を積極的にやっていたにもかかわらず、新炉導入を機に、プラゴミを分別せずに燃やすゴミに含めるように勧めたのは金沢市であり、明らかにミスリードです。そのツケを有料化によって「解決」しようとしていますが、市民の主体性を否定する暴政です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
再質問1
問1の「小規模事業者は(事業系ごみを)家庭系のステーションに混ぜて出している」というSさんの指摘が事実なのか、虚偽なのかについて、もう1回正面から回答をお願いします。そういう事実があったのか?(イエス、ノー)。そういう事実があったとしたら、どのような対策を講じてきたのか?
回答(担当:リサイクル推進課):事実か否か把握しておりません。前回回答したとおり、事業系ごみは、自ら処理施設へ持ち込むか民間許可業者に委託するよう指導しています。
再質問2
問3では、「産業廃棄物等の違反物の搬入が判明した場合は、収集運搬業者に違反物を持ち帰らせる」と回答していますが、年間どれくらい持ち帰らせているのでしょうか? 過去5年間の件数と量について教えて下さい。
回答(担当:リサイクル推進課):過去5年間で、21件の違反物の搬入がありました。量については、21件全体でごみ袋55袋とカーペット等大型のものが13件です。
再質問3
追加質問2のCO2削減効果について、2015年6月の大津市廃棄物減量等推進審議会の会議録には、「(廃プラスチックのリサイクルでは)マテリアル→ケミカル→サーマルの順にCO2の排出は多くなる」と明確に書かれています。大津市廃棄物減量等推進審議会の会議録を読みましたか? サーマルリサイクル単独の行程でのCO2削減効果は?(ある、ない)
回答(担当:リサイクル推進課):様々な文献がありますが、一般社団法人プラスチック循環利用協会では、LCA手法により二酸化炭素の削減効果を評価しており、その結果、削減効果はケミカル>サーマル>マテリアルの順となっております。
再質問4
追加質問3の答は「処理方法と排出量との相関関係はない」とのことでしたが、リサイクル方法によるゴミの増減について、同会議録には、「(サーマルリサイクルでは)環境負荷は落ちるわけで、廃棄物の総量は増える」「サーマルにするなら、ゴミ減量というものを抜本的に考え直さないといけない」と明確に答えています。サーマルリサイクルでは環境負荷は落ちますか? 環境負荷が落ちれば、廃棄物の総量は増えますか? サーマルリサイクルはゴミ減量に有効ですか?(有効、有効ではない)
回答(担当:リサイクル推進課):「環境負荷は落ちるわけで、廃棄物の総量は増える」との発言は、今まで日本容器包装リサイクル協会に再商品化委託していた廃プラスチックをごみとしてサーマルリサイクルすることにより、焼却するごみの量が増えるとの発言であると考えています。
そのため、サーマルリサイクルによってごみの総排出量が増えるとは考えていません。
再質問5
追加質問5の「交付金」の金額の推移(5年分)を教えて下さい。
回答(担当:環境政策課):10月23日付け行政情報公開請求事項のため、開示事項にてご確認下さい。