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11/30 大飯原発控訴審 第6回口頭弁論

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11/30 大飯原発控訴審 第6回口頭弁論

傍聴からあふれて
 11月30日、名古屋高裁金沢支部で大飯原発運転差し止め控訴審口頭弁論が開かれた。朝方は雨が降っていたが、午後からは日がさすようになった。午後1時頃から三々五々集まりはじめ、傍聴抽選の手続きをして、穏やかな小春日和のなかで、抽選結果を待った。2時少し前、原告、弁護団、支援者100人ほどが横断幕を先頭にして、兼六園下交差点から裁判所正門に向かった。

 傍聴手続きは72人がおこない、12人が外れた、私たち数人は近江町プラザの記者会見会場に向かった。裁判終了までの時間をメロメロポッチで過ごそうと思ったが、この日は定休日だったので、空振り。会場を早めに開けてもらって、おしゃべりに興じた。3時半をすぎてようやく傍聴を終えた人々が到着し、急ににぎやかになり、記者会見が始まった。

意見陳述
 最初は被災地福島から福井に避難していて、現在は南相馬市に戻っている僧侶の田中徳雲さんが意見陳述を引き受けるまでの心の動きについて話された。「原告団から強い要請があったが、あまりにも多忙で引き受けることができないと、いったんお断りしたが、大事なことは人任せにしてはならないと思い、引き受けることにした」と述べられた。

 陳述の最後に、「どうぞこの苦しみ、悲しみ、悔しさを理解して下さい。もう2度と過ちは繰り返さないで下さい。私は今の自分の持てるありったけの力を振り絞ってこの想いを紡ぎ、この声を届けるために今日、こうしてやって来ました。私は1審の判決文を支持し、後世に残るものと思っています。どうぞ大飯原発3,4号機を動かさないで下さい」と述べられた。

法廷でのやりとり
 法廷で関電の基準地震動論を批判するプレゼンテーションをおこなった弁護人の小森さん、法廷での大まかな進行については弁護団事務局長の笠原さんなどから報告がおこなわれた。検証のために敷地内の地震動や近くのデータを出すよう要求し、関電は規制委員会で審議中なので出せないと反論したが、裁判長は関電にデータを出すよう求めた。

 関電はデータを出すか、出さないかわからないが、次回2月29日は最大の焦点になる。また裁判長は「最終弁論の準備をして欲しい」と言っていたそうで、いよいよ大飯控訴審は最終コーナーにさしかかった。

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