海自哨戒機による戦争挑発を弾劾する
昨年(2018年)12月20日、日本海(東海)の公海上で海上自衛隊のP1哨戒機と韓国海軍の駆逐艦との間でトラブルが発生した。21日、岩屋防衛相は「日本の排他的経済水域(EEZ)内で、韓国艦船から海自哨戒機に火器管制レーダーを照射された」と発表し、さらに畳みかけるように28日、P1哨戒機から撮影した編集動画を公表し、日本人の排外主義に火を付けた。
これにたいして、韓国国防省は「遭難した北朝鮮の漁船を捜索していた」「(哨戒機が)駆逐艦の上空に近づいたため、光学カメラで監視した」(12/24)と発表した。今年1月2日、韓国国防省は「(海自哨戒機による)威嚇的な低空飛行」を批判し、4日には日本画公開した映像を使って反論した。
海自哨戒機による「威嚇的な低空飛行」は、昨年来の韓・朝・米による「戦争状態終結」のための話し合いに水をかけ、東アジアで戦争の火を起こすような行為である。
(注:朝鮮民主主義人民共和国=北朝鮮と表記する)
海自哨戒機はなんのために
一昨年(2017年)夏頃から、日本海(東海)大和堆で北朝鮮漁船と日本漁船の間でイカ漁をめぐってトラブルが多発し、海上保安庁は北朝鮮漁船に放水し、強制排除を繰り返してきた(戦争行為だ!)。秋から冬にかけて、北朝鮮漁船が多数遭難し、日本海沿岸に漂着するようになり、昨年(2018年)も、多数の遭難船が漂着し、12月に入って急増していた。
韓国駆逐艦は北朝鮮同胞の漁船保護のために大和堆周辺で、遭難船の捜索活動をおこなっており、本来ならば、海上自衛隊も海上保安庁もこの捜索活動に協力すべきであるにもかかわらず、P1哨戒機が韓国駆逐艦上空を威嚇的に飛行したとすれば、それはまさに戦争挑発以外の何ものでもない。
イカ漁減少の原因
一昨年以来、新聞、テレビでは日本海(東海)大和堆で北朝鮮漁船がイカを洗いざらい奪っていると報道している。しかし、大和堆でのイカ漁獲量の減少は北朝鮮漁船だけが原因ではない。
「2018年度 第1回 日本海スルメイカ長期漁況予報」によれば、「今期(2018年5月~7月)の日本海沿岸域へのスルメイカ来遊量は、前年並で近年平均を下回ると予測される。また、対馬暖流域における4月中旬~6月の水温は平年並と予測されており、主な漁場は本州北部日本海以北で漁期は近年同様と予測される」ということである。
その上で、(1) 2018年4月に実施したスルメイカ新規加入量調査の結果では、今期漁獲対象になると予測される外套背長5cm 以上のスルメイカの1調査点あたりの採集尾数は11.6尾で、前年(8.6尾)を上回り、近年平均(16.5尾)を下回った。(2) 2017年10月~11月に実施したスルメイカの幼生分布調査では、幼生の分布密度が2016年並であり過去5年(2012年~2016年)平均を下回った、と報告されている。
すなわち、日本海(東海)中央部の大和堆は好漁場ではなく、幼生の分布密度は平均を下回っていると報告している。北朝鮮漁船が漁獲する以前に、日本海(東海)のイカ資源量そのものが減少しており、日本の大型漁船は大出力の投光器でイカを集め、その全部を独占しようと、海上保安庁や海上自衛隊による「保護」を訴えているのである。
排他的経済水域(EEZ)
元来は日朝両国漁民は大和堆(+北大和堆)を好漁場として共有してきたのだが、日帝は「大和堆は排他的経済水域(EEZ)である」と主張し、北朝鮮漁船を排除してきた。
歴史上最初に、領海外の公海上の漁業管理権を宣言したのは、1945年、米帝トルーマン大統領である。その後、1982年の国連海洋法条約で、沿岸国が海洋および海底下の生物・鉱物資源の探査・開発・保存・管理などに関して「主権的権利」をもつ水域として、沿岸から200海里(約370キロメートル)を超えてはならないとされた。
EEZとは帝国主義の領土拡張主義から発出し、海洋資源を占有するために引いた「国境」である。日帝も1996年6月に国連海洋法条約を批准した際、「排他的経済水域及び大陸棚に関する法律」を制定した。
そもそも、EEZとは、「主権」とは一線を画した「主権的権利」にすぎない。主権とは「他国の意思に左右されず、自らの意思で国民および領土を統治する権利」とされているが、大和堆は「主権」の及ぶ範囲ではなく、「主権的権利」の範囲にある。そこは公海であり、歴史的にも北朝鮮漁民と日本漁民がともに漁業をおこなってきた海域である。
しかし、日朝関係の対立(国交断絶)のなかで、日朝漁民を主体にした協議が成立せず、日帝が一方的に大和堆を「主権的権利」のおよぶ海域と指定して、軍事力(海上保安庁の巡視船)で北朝鮮漁船を排除しているのである。
マスコミ上に乱舞する「排他的経済水域(EEZ)」「違法操業」という言葉はあたかも日本固有の「権利」が侵害されているかのようなニュアンスをかもしだし、この海域で日本の財物が盗まれたような被害者意識を形成している。大和堆で操業している北朝鮮漁船を指して、「赤の他人が家に入り込んで居座り、食糧を盗む」(2017/12/15「北陸中日新聞」)という谷本石川県知事の暴言がそのよい例である。
排外主義から戦争へ
2018年6月には、谷本石川県知事は「兵糧攻めで北朝鮮国民を餓死させなければならない。…北朝鮮の国民には…生活に困窮するくらいの経済制裁を」(6/22「北陸中日新聞」)と、暴言を発した。同年9月には、安倍首相は「必要なのは対話ではなく、圧力だ」(9/22同紙)、麻生太郎は「(北朝鮮の)武装難民かもしれない。自衛隊の防衛出動か。じゃぁ射殺か」(9/24同紙)と発言し、今回の海自哨戒機による「威嚇的飛行」の引き金となった。
なぜ、北朝鮮漁民が粗末な木造船で大和堆での操業を余儀なくされているのか。その最大の原因は米日帝(国際社会)による経済制裁にある。今、わたしたちに必要なことは、米日帝の包囲下で、核兵器に手をつけ、人民に犠牲を転嫁する北朝鮮政府の現実をも冷静に見たうえで、北朝鮮人民を塗炭の苦しみに追い込んでいる米日帝の戦争政策を押し止め、沖縄や全国の基地強化に反対し、北朝鮮人民との真の連帯を実現することである。とりわけ、南北朝鮮間で解決しようとしている和解と統一に水を差そうとしている安倍政権を絶対に倒さねばならない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日誌【北陸中日新聞】
20190103 海自機が威嚇的な低空飛行―韓国が謝罪を要求
20190101 志賀に木造船漂着
20181227 小木イカ釣り不漁深刻
20181225 韓国レーダー使用否定
20181222 韓国艦、海自機に照射。大和堆対策を強化―海保、巡視船と新型機配備
20181220 木造船の一部が羽咋の海岸に漂着
20181219 輪島に木造船漂着―船尾にハングル
20181213 北朝鮮木造船か、珠洲の海岸漂着
20181212 北朝鮮木造船か―志賀の海岸漂着。北の木造船木片?白山の海岸に漂着
20181203 かほく漂着船内、人や残留物なし。
20181203 舳倉島付近に木造船が漂流、左舷側にハングル
20181202 漂流の木造船漂着―かほく
20181125 輪島にも木片漂着―木造船の一部下
20181124 志賀、輪島に木造船漂着―日本会側次々、ハングル表記。京都、新潟でも。
20181122 北朝鮮船の漂着は台風一因
20181116 大和堆で日韓漁船衝突
20181024 北の違法漁船増す脅威―昨年の倍以上、鋼船も。
20180929 漂着船遺骨など朝鮮総連に返還―日赤石川県支部。大島海水浴場に木片漂着
20180622 大和堆「断固たる姿勢を」海保などに石川県知事要望
20180602 北朝鮮船退去警告112隻―大和堆の漁期控え早くも海保が警戒
20180304 内灘海岸に木造船の一部?漂着
20180303 漂着船対策 拉致被害者家族ら
20180223 北朝鮮籍?輪島の海岸に漂着
20180222 輪島の海岸に木造船や木片
20180221 金沢港沖に木造船が漂着
20180214 木造船3隻が漂着―羽咋、志賀、輪島、北朝鮮船か
20180212 加賀の海岸に木造船が漂着
20180210 北?の木造船、かほくに漂着
20180209 輪島の海岸に木造船が漂着
20180203 金沢沖64キロで木造船が転覆―空自機が発見。木造船「日本もっと関心を」
20180131 木造船一部?破片、志賀の海岸に漂着
20180130 外国船取り締まり強化を
20180129 千里浜海岸に木造船が漂着―船体にハングル
20180125 志賀の海岸に木造船漂着
20180117 粗末な船、荒波にのまれ昨秋急増
20180117 金沢漂着船内に7遺体.木造船周辺に生活用品。
20180116 漂着木造船関連か、別の遺体を発見、金沢。
20180106 美川沖で転覆した木造船
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2018年度(4月27日) 第1回 日本海スルメイカ長期漁況予報
今後の見通し(2018年5月~7月)
対象魚種:スルメイカ/対象海域:日本海沿岸域/対象漁業:主にいか釣り漁業
対象魚群:主に秋季発生系群
(1) 来遊量:前年並で近年(2013年~2017年)平均を下回る
(2) 漁期・漁場:主な漁場は本州北部日本海以北で漁期は近年同様
Ⅰ 漁況予報
日本海におけるスルメイカの資源調査結果(2017年10月~11月の日本海スルメイカの幼生分布調査、および 2018年4月のスルメイカ新規加入量調査)と海況予報を主要な情報として、今期(2018年5月~7月)の日本海沿 岸域におけるスルメイカの漁況を下記のとおり予測した。
【予測】
今期(2018年5月~7月)の日本海沿岸域へのスルメイカ来遊量は、前年並で近年平均を下回ると予測される。また、対馬暖流域における4月中旬~6月の水温は平年並と予測されており、主な漁場は本州北部日本海以北で漁期は近年同様と予測される。
【情報】
(1) 2018年4月に実施したスルメイカ新規加入量調査の結果では、今期漁獲対象になると予測される外套背長5cm 以上のスルメイカの1調査点あたりの採集尾数は11.6尾で、前年(8.6尾)を上回り、近年平均(16.5尾)を下回った。
(2) 2017年10月~11月に実施したスルメイカの幼生分布調査では、幼生の分布密度が2016年並であり過去5年(2012年~2016年)平均を下回った。
(3) 平成30年度第1回日本海海況予報では、スルメイカの漁場形成に影響を与える4月中旬~6月の対馬暖流域の表面水温と50m深水温は、共に「平年並」と予測されている。
(4) 2017年5月~7月の小型いか釣り等によるスルメイカ(生鮮)の漁獲量は、道北・道央で近年平均を上回ったが、ほかは近年平均を下回った。
昨年(2018年)12月20日、日本海(東海)の公海上で海上自衛隊のP1哨戒機と韓国海軍の駆逐艦との間でトラブルが発生した。21日、岩屋防衛相は「日本の排他的経済水域(EEZ)内で、韓国艦船から海自哨戒機に火器管制レーダーを照射された」と発表し、さらに畳みかけるように28日、P1哨戒機から撮影した編集動画を公表し、日本人の排外主義に火を付けた。
これにたいして、韓国国防省は「遭難した北朝鮮の漁船を捜索していた」「(哨戒機が)駆逐艦の上空に近づいたため、光学カメラで監視した」(12/24)と発表した。今年1月2日、韓国国防省は「(海自哨戒機による)威嚇的な低空飛行」を批判し、4日には日本画公開した映像を使って反論した。
海自哨戒機による「威嚇的な低空飛行」は、昨年来の韓・朝・米による「戦争状態終結」のための話し合いに水をかけ、東アジアで戦争の火を起こすような行為である。
(注:朝鮮民主主義人民共和国=北朝鮮と表記する)
海自哨戒機はなんのために
一昨年(2017年)夏頃から、日本海(東海)大和堆で北朝鮮漁船と日本漁船の間でイカ漁をめぐってトラブルが多発し、海上保安庁は北朝鮮漁船に放水し、強制排除を繰り返してきた(戦争行為だ!)。秋から冬にかけて、北朝鮮漁船が多数遭難し、日本海沿岸に漂着するようになり、昨年(2018年)も、多数の遭難船が漂着し、12月に入って急増していた。
韓国駆逐艦は北朝鮮同胞の漁船保護のために大和堆周辺で、遭難船の捜索活動をおこなっており、本来ならば、海上自衛隊も海上保安庁もこの捜索活動に協力すべきであるにもかかわらず、P1哨戒機が韓国駆逐艦上空を威嚇的に飛行したとすれば、それはまさに戦争挑発以外の何ものでもない。
イカ漁減少の原因
一昨年以来、新聞、テレビでは日本海(東海)大和堆で北朝鮮漁船がイカを洗いざらい奪っていると報道している。しかし、大和堆でのイカ漁獲量の減少は北朝鮮漁船だけが原因ではない。
「2018年度 第1回 日本海スルメイカ長期漁況予報」によれば、「今期(2018年5月~7月)の日本海沿岸域へのスルメイカ来遊量は、前年並で近年平均を下回ると予測される。また、対馬暖流域における4月中旬~6月の水温は平年並と予測されており、主な漁場は本州北部日本海以北で漁期は近年同様と予測される」ということである。
その上で、(1) 2018年4月に実施したスルメイカ新規加入量調査の結果では、今期漁獲対象になると予測される外套背長5cm 以上のスルメイカの1調査点あたりの採集尾数は11.6尾で、前年(8.6尾)を上回り、近年平均(16.5尾)を下回った。(2) 2017年10月~11月に実施したスルメイカの幼生分布調査では、幼生の分布密度が2016年並であり過去5年(2012年~2016年)平均を下回った、と報告されている。
すなわち、日本海(東海)中央部の大和堆は好漁場ではなく、幼生の分布密度は平均を下回っていると報告している。北朝鮮漁船が漁獲する以前に、日本海(東海)のイカ資源量そのものが減少しており、日本の大型漁船は大出力の投光器でイカを集め、その全部を独占しようと、海上保安庁や海上自衛隊による「保護」を訴えているのである。
排他的経済水域(EEZ)
元来は日朝両国漁民は大和堆(+北大和堆)を好漁場として共有してきたのだが、日帝は「大和堆は排他的経済水域(EEZ)である」と主張し、北朝鮮漁船を排除してきた。
歴史上最初に、領海外の公海上の漁業管理権を宣言したのは、1945年、米帝トルーマン大統領である。その後、1982年の国連海洋法条約で、沿岸国が海洋および海底下の生物・鉱物資源の探査・開発・保存・管理などに関して「主権的権利」をもつ水域として、沿岸から200海里(約370キロメートル)を超えてはならないとされた。
EEZとは帝国主義の領土拡張主義から発出し、海洋資源を占有するために引いた「国境」である。日帝も1996年6月に国連海洋法条約を批准した際、「排他的経済水域及び大陸棚に関する法律」を制定した。
そもそも、EEZとは、「主権」とは一線を画した「主権的権利」にすぎない。主権とは「他国の意思に左右されず、自らの意思で国民および領土を統治する権利」とされているが、大和堆は「主権」の及ぶ範囲ではなく、「主権的権利」の範囲にある。そこは公海であり、歴史的にも北朝鮮漁民と日本漁民がともに漁業をおこなってきた海域である。
しかし、日朝関係の対立(国交断絶)のなかで、日朝漁民を主体にした協議が成立せず、日帝が一方的に大和堆を「主権的権利」のおよぶ海域と指定して、軍事力(海上保安庁の巡視船)で北朝鮮漁船を排除しているのである。
マスコミ上に乱舞する「排他的経済水域(EEZ)」「違法操業」という言葉はあたかも日本固有の「権利」が侵害されているかのようなニュアンスをかもしだし、この海域で日本の財物が盗まれたような被害者意識を形成している。大和堆で操業している北朝鮮漁船を指して、「赤の他人が家に入り込んで居座り、食糧を盗む」(2017/12/15「北陸中日新聞」)という谷本石川県知事の暴言がそのよい例である。
排外主義から戦争へ
2018年6月には、谷本石川県知事は「兵糧攻めで北朝鮮国民を餓死させなければならない。…北朝鮮の国民には…生活に困窮するくらいの経済制裁を」(6/22「北陸中日新聞」)と、暴言を発した。同年9月には、安倍首相は「必要なのは対話ではなく、圧力だ」(9/22同紙)、麻生太郎は「(北朝鮮の)武装難民かもしれない。自衛隊の防衛出動か。じゃぁ射殺か」(9/24同紙)と発言し、今回の海自哨戒機による「威嚇的飛行」の引き金となった。
なぜ、北朝鮮漁民が粗末な木造船で大和堆での操業を余儀なくされているのか。その最大の原因は米日帝(国際社会)による経済制裁にある。今、わたしたちに必要なことは、米日帝の包囲下で、核兵器に手をつけ、人民に犠牲を転嫁する北朝鮮政府の現実をも冷静に見たうえで、北朝鮮人民を塗炭の苦しみに追い込んでいる米日帝の戦争政策を押し止め、沖縄や全国の基地強化に反対し、北朝鮮人民との真の連帯を実現することである。とりわけ、南北朝鮮間で解決しようとしている和解と統一に水を差そうとしている安倍政権を絶対に倒さねばならない。
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日誌【北陸中日新聞】
20190103 海自機が威嚇的な低空飛行―韓国が謝罪を要求
20190101 志賀に木造船漂着
20181227 小木イカ釣り不漁深刻
20181225 韓国レーダー使用否定
20181222 韓国艦、海自機に照射。大和堆対策を強化―海保、巡視船と新型機配備
20181220 木造船の一部が羽咋の海岸に漂着
20181219 輪島に木造船漂着―船尾にハングル
20181213 北朝鮮木造船か、珠洲の海岸漂着
20181212 北朝鮮木造船か―志賀の海岸漂着。北の木造船木片?白山の海岸に漂着
20181203 かほく漂着船内、人や残留物なし。
20181203 舳倉島付近に木造船が漂流、左舷側にハングル
20181202 漂流の木造船漂着―かほく
20181125 輪島にも木片漂着―木造船の一部下
20181124 志賀、輪島に木造船漂着―日本会側次々、ハングル表記。京都、新潟でも。
20181122 北朝鮮船の漂着は台風一因
20181116 大和堆で日韓漁船衝突
20181024 北の違法漁船増す脅威―昨年の倍以上、鋼船も。
20180929 漂着船遺骨など朝鮮総連に返還―日赤石川県支部。大島海水浴場に木片漂着
20180622 大和堆「断固たる姿勢を」海保などに石川県知事要望
20180602 北朝鮮船退去警告112隻―大和堆の漁期控え早くも海保が警戒
20180304 内灘海岸に木造船の一部?漂着
20180303 漂着船対策 拉致被害者家族ら
20180223 北朝鮮籍?輪島の海岸に漂着
20180222 輪島の海岸に木造船や木片
20180221 金沢港沖に木造船が漂着
20180214 木造船3隻が漂着―羽咋、志賀、輪島、北朝鮮船か
20180212 加賀の海岸に木造船が漂着
20180210 北?の木造船、かほくに漂着
20180209 輪島の海岸に木造船が漂着
20180203 金沢沖64キロで木造船が転覆―空自機が発見。木造船「日本もっと関心を」
20180131 木造船一部?破片、志賀の海岸に漂着
20180130 外国船取り締まり強化を
20180129 千里浜海岸に木造船が漂着―船体にハングル
20180125 志賀の海岸に木造船漂着
20180117 粗末な船、荒波にのまれ昨秋急増
20180117 金沢漂着船内に7遺体.木造船周辺に生活用品。
20180116 漂着木造船関連か、別の遺体を発見、金沢。
20180106 美川沖で転覆した木造船
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2018年度(4月27日) 第1回 日本海スルメイカ長期漁況予報
今後の見通し(2018年5月~7月)
対象魚種:スルメイカ/対象海域:日本海沿岸域/対象漁業:主にいか釣り漁業
対象魚群:主に秋季発生系群
(1) 来遊量:前年並で近年(2013年~2017年)平均を下回る
(2) 漁期・漁場:主な漁場は本州北部日本海以北で漁期は近年同様
Ⅰ 漁況予報
日本海におけるスルメイカの資源調査結果(2017年10月~11月の日本海スルメイカの幼生分布調査、および 2018年4月のスルメイカ新規加入量調査)と海況予報を主要な情報として、今期(2018年5月~7月)の日本海沿 岸域におけるスルメイカの漁況を下記のとおり予測した。
【予測】
今期(2018年5月~7月)の日本海沿岸域へのスルメイカ来遊量は、前年並で近年平均を下回ると予測される。また、対馬暖流域における4月中旬~6月の水温は平年並と予測されており、主な漁場は本州北部日本海以北で漁期は近年同様と予測される。
【情報】
(1) 2018年4月に実施したスルメイカ新規加入量調査の結果では、今期漁獲対象になると予測される外套背長5cm 以上のスルメイカの1調査点あたりの採集尾数は11.6尾で、前年(8.6尾)を上回り、近年平均(16.5尾)を下回った。
(2) 2017年10月~11月に実施したスルメイカの幼生分布調査では、幼生の分布密度が2016年並であり過去5年(2012年~2016年)平均を下回った。
(3) 平成30年度第1回日本海海況予報では、スルメイカの漁場形成に影響を与える4月中旬~6月の対馬暖流域の表面水温と50m深水温は、共に「平年並」と予測されている。
(4) 2017年5月~7月の小型いか釣り等によるスルメイカ(生鮮)の漁獲量は、道北・道央で近年平均を上回ったが、ほかは近年平均を下回った。