20181101 石川県版ダークツーリズム
石川県版ダークツーリズム 2018年11月1日 ダークツーリズムとは戦争・虐殺・災害・公害・事故が起こった被災地や、人権にまつわる不幸な歴史の残る場所を訪問する観光のこと。死・悲劇などの記憶を共有し、史実や被害者に理解を深め、追悼することなどが狙いである。 (1)兼六園 ①明治記念之標(天皇制)、前田慶寧像(金属供出で解体) ②ラジオ灯籠(強兵のための体力増進運動)...
View Article20181105『帝王者』(島田清次郎)を読み直す
『帝王者』(島田清次郎)を読み直す 石川版ダークツーリズムについて調べたついでに、島田清次郎(島清=一般的には「しませい」だが、美川では「しませ」)の戯曲『帝王者』を再読した。1921年執筆で、1922年発行の『革命前後』に収録されている。島清は1899年に美川で生まれ、金沢にし茶屋で育ち、1919年に『地上』で時の人となり、1930年31才で亡くなった。...
View Article20181117 「入管難民法改正案」を廃案にせよ!
「入管難民法改正案」を廃案にせよ! 外国人技能実習制度は、1993年に創設されたが、その実態は外国人奴隷移入制度である。安倍内閣は資本の要請に応えて、移入枠を無制限に拡大しようとしている。 2004年から2015年3月まで、石川労働局に外国人労働者の「労働相談票」を開示請求してきた。中身は、まさに不当労働行為の山である。...
View Article20181127 小松基地爆音訴訟口頭弁論 裁判長に笑われた国側弁護団
20181127 小松基地爆音訴訟口頭弁論 裁判長に笑われた国側弁護団 7月5日、小松基地騒音による健康被害調査に関する山田証人の主尋問、10月29日、山田証人の反対訊問、10月4日小松基地騒音現場検証(展望デッキのほか3カ所)がおこなわれました。...
View Articleもう、50年も前のこと <1968年金沢大学現代思想研究会のチラシ>
もう、50年も前のこと <1968年金沢大学現代思想研究会のチラシ> 今や憎むことを恐れてはならない 今や狂信的であることを恥じてはならない ぼくは彼らに不幸の借りがある -ポール・ニザン- 絶え間なく降り続く雪の中、君は何処へ行くのか? この重苦しい、黄昏の冬の季節、君は如何なる「変身」を遂げようとするのか? きみ! 耳をすませ、眼をこらせ!...
View Article20181227島田清次郎の階級意識
島田清次郎の階級意識 島清の資本主義観 まず、島清の資本主義批判について確認しておこう。『地上』第1部(1919年2月脱稿、6月出版)では、 <人類の生活上に重い負担の石を負はす資本家的勢力の専横圧迫の社会的表現であらうか。もしさうなら下積みとなる幾多の苦しめる魂は、いつかは燃えたって全大地の上に××(注:革命)の火は燃えるであらう>と。 『地上』第2部(1920年出版)では、...
View Article20190105 海自哨戒機による戦争挑発を弾劾する
海自哨戒機による戦争挑発を弾劾する 昨年(2018年)12月20日、日本海(東海)の公海上で海上自衛隊のP1哨戒機と韓国海軍の駆逐艦との間でトラブルが発生した。21日、岩屋防衛相は「日本の排他的経済水域(EEZ)内で、韓国艦船から海自哨戒機に火器管制レーダーを照射された」と発表し、さらに畳みかけるように28日、P1哨戒機から撮影した編集動画を公表し、日本人の排外主義に火を付けた。...
View Article20190102島清関係図書リスト(石川県内・調査中)
20190102島清関係図書リスト(石川県内・調査中) 石川県立図書館、金沢市立図書館の蔵書はいつでも閲覧できるが、石川近代文学館の所蔵品は事前に特別閲覧申請が必要である。 <石川県立図書館蔵書> 【島田清次郎作品】 01石川近代文学全集 4 島田清次郎ほか/小林/輝冶編集/石川近代文学館/1996.3/ 02革命前後(島田 清次郎著)改造社/1922.8/ 03現代長篇小説全集 24...
View Article20190114島田清次郎―ブルジョア人道主義への後退か?
島田清次郎—ブルジョア人道主義への後退か? 昨年12月29日に、島田清次郎は社会主義か、国家社会主義かについてレポートした。 島清は1920年の『二つの道』では社会主義か、国家社会主義かで揺れ動いていたが、1921年の『地上』第3部では、多少様子が変わってきたことが窺われる。その前後の情景を引用しよう。 豊之助は...
View Article20190118 島田清次郎の『閃光雑記』と『雑記帳』
20190118島田清次郎の『閃光雑記』と『雑記帳』 昨日(1/17)、石川近代文学館(石川近文)で、島清の『雑記帳』を閲覧してきた。この『雑記帳』は島田清次郎の遺品のなかにあり、遺族から石川近文に寄贈された。これらの遺品に含まれている原稿の一部は小林輝冶さんによって活字化されたので読むことができるが、約100ページの『雑記帳』は活字にされず、崩し字が多く簡単には読むことができない。...
View Article20190128(仮題)『島田清次郎よ、お前は何者だ』(1)
(仮題)『島田清次郎よ、お前は何者だ』 2019年1月 目次 はじめに <1>島田清次郎の出生 <2>島清少年期の社会的背景 <3>島田清次郎の思想形成過程 ①島清日記とは ②中学時代の読書 ③青年期の読書歴 <4>島田清次郎の階級意識 ①宗教(暁烏敏)との訣別 ②資本主義社会観 ③社会主義社会観 <5>島田清次郎の思想的変遷 ①日本社会主義同盟加盟 ②社会主義か国家社会主義か...
View Article20190129(仮題)『島田清次郎よ、お前は何者だ』(2)
(仮題)『島田清次郎よ、お前は何者だ』(2) 2019年1月 <1>島田清次郎の出生 島田清次郎(戸籍は嶋田)は1899年に、石川県美川町南町で、海漕業を営む島田常吉とみつの間に生まれた。...
View Article20190130(仮題)『島田清次郎よ、お前は何者だ』(3)
(仮題)『島田清次郎よ、お前は何者だ』(3) 2019年1月 (写真は米騒動の結集場所となった宇多須神社) <4>島田清次郎の階級意識 ①宗教(暁烏敏)との訣別...
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