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20230410 「同志国軍」への武器援助は侵略派兵だ

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「同志国軍」への武器援助は侵略派兵だ

 「同志国軍に無償協力」(4/3)、「同志国軍を無償支援」(4/6)という見出しが躍っている。ネット検索すると、初出記事として、2022/11/17『 産経新聞』の「国際的協力で同志国軍支援検討 政府、抑止力強化」がヒットした。

 まず、「同志国」とは何か。「民主主義や法の支配などの価値観を共有する国」(産経、北中、毎日)、「友好国」(日経)と書かれ、具体的には、フィリピン、マレーシア、バングラデシュ、フィジーを示している(2023年度)。ろくに「法の支配」が貫かれていない日本が、偉そうなこと言うな!

 では、何を支援するのか。警戒監視用レーダー、衛星通信システム、無線システム、ドローン、警備艇、沿岸監視機材などだが、これらの機材を運用するための自衛隊員の派遣が同時におこなわれるのだろう。すなわち、自衛隊がこれらの道具を携えて、アジアの国々の軍隊の一角に入り込み、日本に都合よく運用しようとしているのだ。これこそ、テイのいい軍事支配であり、侵略以外の何ものでもない。

 目的は何か。中国・朝鮮の危機をアジり、アジア諸国を武装させ、中国・朝鮮の封じ込め・包囲網の形成であり、この政策は緊張を高め、より一層戦争の危機を醸成することになる。2023年2月以降の、日・米・韓が絡む軍事演習を、下記の「切り抜き帳」からピックアップすると、東アジアでは間断なく軍事演習が続いている。

2/1黄海:米韓軍事演習/2/初~米韓「斬首作戦」訓練/2/16~3/12:離島奪還・日米訓練/2/19日本海:日米共同訓練(空自)/2/22~日本海:日米韓ミサイル迎撃訓練/3/1~10:タイ・米軍+自衛隊―軍事演習/3/1~2小松:空自+印輸送機訓練/3/13~23:米韓軍事演習(フリーダムシールド=自由の盾)開始/3/20~:米韓合同上陸訓練(双竜訓練)/4/3~4:日米韓合同演習



 これほどに、中国・朝鮮を仮想敵とした日・米・韓軍事演習が間断なくおこなわれていることに、両国が反応しないはずがない。東アジアの軍事的緊張を高めているのは、米日帝国主義であり、それを止めることができていない私たちの責任が問われているのである。

 さらに、11月以降の日本の軍拡を『北陸中日新聞』の見出しから見ると、
11月/高速滑空弾の射程延長(1000キロ超)/海保と自衛隊連携強化へ/防衛力強化財源―国民負担明記/海上保安庁(海上警察)を自衛隊の指揮下/防衛費財源―法人税増/殺傷力持つ武器輸出拡大/敵基地攻撃能力(反撃能力)―日米共同で行使/防衛費倍増―2027年度GNP比2.0%/
12月/トマホーク最大500発購入へ―海自艦搭載/防衛費2023~28年度43兆円/陸自―対中国ミサイル迎撃網―南西諸島強化/防衛税創設―所得税1%/安保土地規制―58カ所指定/敵基地攻撃能力保有を明記(安保3文書)/弾薬費4倍―8000億円計上/大和堆外国船対策―無人機2機追加/防衛費次期計画5年で43兆円…実際は60兆円規模/
1月/海上保安庁軍事化―安保3文書に明記/馬毛島基地-12日にも着工/日米2プラス2―敵基地攻撃の運用協力/自衛隊増す「矛」の役割/金沢海保に大型巡視船「のと」/敵基地攻撃能力運用へ―日米連携
2月/米韓軍事演習の規模拡大へ/トマホーク購入―2023年度に500発契約/敦賀原発でテロ訓練―3県警+陸自/青森・大分に大型弾薬庫―23年度着手/
3月/トマホーク400発導入/弾薬庫―全国130棟整備/空自緊急発進―2月急増66回/イージス艦にトマホーク搭載―全8隻/日米比安保協議創設/
4月/同志国軍に無償協力/同志国軍を無償支援/防衛産業支援…生産基盤強化法案審議入り/

 これ以上の多言は無用。アジア諸国(同志国)に戦争準備をけしかけ、各国の軍隊に介入し、敵基地攻撃を合法化し、国民の血税(GNP比2.0%)で、アメリカから次々と武器(トマホーク400発)を買い込み、弾薬費を4倍にし、大型弾薬庫を建設し、軍事産業に税金を使ってテコ入れし、殺傷力のある武器の輸出など、平和憲法(9条)を踏みにじって、戦争準備に邁進している。
 これが岸田政権なのだ。一体だれがこの反動に立ちはだかるのか。青筋を立てて怒るのは誰か。私たちこそが問われている。

<資料:切り抜き帳『北陸中日新聞』★は共同演習>
2022年
08/30 ★8/29~9/2小松基地での日米共同訓練(米軍三沢基地90人)
09/02 ★8/22~米韓合同演習(野外機動訓練)
09/17 9月には基地反対運動潰しの「土地利用規制法」が全面的に施行された。
09/24 ★9/23米原子力空母(レーガン)の釜山港入港>
09/27 ★9/26~29日本海(東海)で米韓海軍合同軍事演習(レーガンなど艦艇20隻)
09/30 ★日本海(東海)で日米韓合同軍事演習(対潜水艦作戦)
10/06 ★10/4米韓戦闘機共同訓練、10/5米韓両軍―日本海に向けてミサイル発射
10/06 ★10/6~日米韓合同軍事訓練(米空母レーガン)、
10/06 ★9/26~空自小松(F15)・空自三沢(F35)の共同訓練
10/08 ★10/7~8米韓機動訓練(レーガン+韓国駆逐艦)
10/31 日本政府は、高速滑空弾の射程延長(1000キロ超)
11/16 海保と自衛隊連携強化へ、防衛力強化財源―国民負担明記へ―有識者会議
11/16 海上保安庁(海上警察)を自衛隊化の指揮下へ
11/17 防衛費財源―法人税増、「同志国軍支援検討」(産経新聞)
11/18 殺傷力持つ武器輸出拡大
11/19 武器輸出拡大―自公合意
11/22 ★日・米・豪―武器等防護訓練実施(11/19~20)
11/26 敵基地攻撃能力(反撃能力)―日米共同で行使
11/29 防衛費倍増―2027年度GNP比2.0%
12/01 トマホーク最大500発購入へ―海自艦搭載
12/02 防衛費2023~28年度43兆円
12/05 陸自―対中国ミサイル迎撃網―南西諸島強化
12/06 陸自金沢31人―能登島行軍
12/07 ★米韓両軍―12/5、6江原道鉄原でロケット砲撃訓練
12/10 ★日・米・豪共同訓練加速声明、日・英・伊―戦闘機共同開発、防衛省―世論工作研究
12/14 小松商工会議所―第2滑走路整備要請
12/15 防衛税創設―所得税1%
12/17 安保土地規制―58カ所指定、敵基地攻撃能力保有を明記(安保3文書)
12/20 弾薬費4倍―8000億円計上
12/21 ★米韓空軍合同訓練(12/20)、立民―敵基地攻撃を容認
12/22 防衛費増の財源―東日本大震災復興資金、コロナ対策費をかっぱらう
12/24 大和堆外国船対策―無人機2機追加、県知事―小松第2滑走路新設検討
12/31 韓国ロケット実験(12/30)、防衛費次期計画5年で43兆円…実際は60兆円規模
2023年
01/05 海上保安庁軍事化―安保3文書に明記
01/07 馬毛島基地-12日にも着工
01/10 県知事―小松第2滑走路―夏頃に方向性
01/13 日米2プラス2―敵基地攻撃の運用協力/自衛隊増す「矛」の役割
01/15 金沢海保に大型巡視船「のと」、敵基地攻撃能力運用へ―日米連携
01/22 小松基地周辺騒音区域見直し
01/24 ★印空軍+空自(小松F15も)共同訓練、ウクライナの地雷撤去(外務省)
02/01 米韓軍事演習の規模拡大へ
02/03 ★米韓軍事演習(2/1黄海)、米軍―比基地使用―4カ所増(9カ所に)
02/15 トマホーク購入―2023年度に500発契約
02/16 青森、大分に大型弾薬庫―23年度着手
02/18 敦賀原発でテロ訓練―3県警+陸自
02/19 ★離島奪還・日米訓練(2/16~3/12)
02/20 ★日米共同訓練―日本海(2/19)―空自
02/23 ★日米韓、日本海でミサイル迎撃訓練(2/22~)
02/28 敵基地攻撃能力―例示拒否
03/01 ★タイ・米軍+自衛隊―軍事演習(3/1~10)
03/02 ★空自+印輸送機―小松基地拠点に訓練(3/1~2)
03/03 弾薬庫―全国130棟整備、米韓「斬首作戦」訓練(2/初~)
03/14 ★米韓軍事演習(フリーダムシールド=自由の盾)開始(3/13~23)
03/16 空自緊急発進―2月急増66回
03/26 イージス艦にトマホーク搭載―全8隻
03/28 ★米韓合同上陸訓練(双竜訓練)(3/20~)
03/29 日米比安保協議創設
04/03 同志国軍に無償協力
04/04 ★日米韓合同演習(4/3~4)
04/06 同志国軍を無償支援
04/08 防衛産業支援…生産基盤強化法案審議入り


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