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20230909 石川県議会議事録から第2滑走路問題を読む

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石川県議会議事録から第2滑走路問題を読む
                  (石川県議会議事録 http://pref-ishikawa.gijiroku.com/voices/)

 石川県のHPに1993年以降の県議会議事録がUPされており、「福村章/小松空港」でチェックした。福村章が本格的に第2滑走路建設を打ち上げたのは、2018年以降であるが、その以前から第2滑走路問題は浮かんでは消え、消えては浮かんでいた。

1970~90年代
 小松基地は、1955年に軍民共用空港となり、<小松―大阪便>が就航した。当初は3~40席程度の小型機だったが、1964年の滑走路延長(2700m)後、1973年には100~200席のボーイング737(小松―東京)、1977年には326席のL-1011トライスター(小松―東京)が就航し、機体が徐々に大型化していった。そのなかで、「国際空港化」をキーワードにして、第2滑走路建設が画策されてきたが、戦闘機の騒音激化に反対する住民運動が壁となり、実を結ばなかった。

  

 小松基地配備の戦闘機も、F104J(1965年~)、F4ファントム(1976年~)、F15イーグル(1986年~)へと重量化が進み、大型軍事輸送機の離着陸のためにも、滑走路のかさ上げが課題になっていた。1994年にはカーゴルックスの大型貨物便(B747-400F)が就航し、「燃料を満タンに出来ずに離陸」というキャンペーンが張られ、これを奇貨として、2000年12月にかさ上げの調査・設計が着手され、2004年に仮滑走路が完成し、2006年には本滑走路のかさ上げが完了・運用が始まった。
 この滑走路かさ上げは、防衛省・小松基地にとっては、大型軍事輸送機の離着陸を可能にするための不可欠な改修だったが、2019年3月8日の県議会で谷本知事は「カーゴルックスが入ってきた折にも滑走路のかさ上げをしなきゃいかんと。…ほとんど民航側が負担する形であの滑走路のかさ上げをした」と答弁しているように、あたかも「民航のため」であるかのように宣伝し、防衛省・小松基地の要求を満たしてきたのである。

2000年代~
 福村は2000年代に入って、小松空港国際化推進県議会議員連盟の会長に就任しており、2011年6月7日の県議会では「あさって第1回目の検討会(小松空港活性化協議会総会)があるが、…これから50年の小松空港のデザインをしっかり描いてもらう」と、谷本知事の尻を叩いている。同年7月27日には「国際線エアターミナルビルの増築ないし改築の検討を始めるべき」、9月27日には「基地も空港も50年たったのではないか。…小松空港を活用しながら…アウトレットモールを誘致すべきではないか」などと、たたみかけるように「小松空港の国際化」をめざしている。
 福村は、2013年10月にはタイ・香港を訪問し、チャーター便や定期便の就航を働きかけ、2017年11月にも香港への訪問団(30人)を組織し、キャセイ・ドラゴン航空や香港エクスプレス社に小松便の就航を働きかけている。
 そして、2018年2月県議会で、福村章は「日本海が大変な脅威にさらされている中、民航が優先され、基地が自由に使えない」(元小松基地司令)とか、「就航の許可を得るまでに時間がかかり過ぎ」「飛行する時間帯に制約がある」「チャーター便の枠に制約がある」(民航)など、双方から不満が出てきているから、「第2滑走路をつくるべきであり、新年度からでも国の最重要要望事項に入れるべき」と主張している。同年10月議会では、「小松空港の中期ビジョン計画を早く策定する必要があります」、翌2019年3月議会でも福村章は「(小松基地では)十分な訓練ができなくなっている。時間に制限される。…民航が飛んでおる間はなかなか訓練ができない」「北朝鮮の飛行機が小松基地に来てもすぐさまスクランブルできない」などと言って、「ビジョン委員会とか、小松空港活性化委員会とか、…立ち上げて早急に検討に入るべき」と谷本知事を責め立てている。

  

2022年石川知事選後
 福村章の圧力を受けて、石川県は2020年2月に小松空港中期ビジョン策定検討委員会の第1回会合を開催し、第2滑走路を優先的に検討することを決定した。5月に国交省へ申請の結果、その年の11月から調査が実施され、2021年11月には中間報告があり、2022年4月には民間ヒアリングをおこなって、国交省は最終報告(いつ?)を出した。
 2022年3月の保守三つ巴の石川県知事選挙では、福村章は「小松空港・新滑走路の建設、小松空港の民営化、空港周辺で北陸一の大拠点をつくり、にぎわいを取り戻す」という公約を掲げた馳浩を応援した。両者の関係について、「去年3月の知事選で支援を受けた馳浩石川県知事」、「馳知事の“生みの親”を自認する福村氏」(2023/1/27北陸放送)、「馳浩選対の福村章県議」(SNS)などと書かれている。
 馳浩当選後、5月には福村章は小松空港国際化推進県議会議員連盟の総会を開催し、6月には第2回小松空港中期ビジョン策定検討委員会を開催した。6月県議会では、福村章は「民営化のためにも大きな足かせとなっている弱点をまず取り除かなければならん…。第2滑走路の増設以外にない」、「今回の国交省の調査においても、“空港ビルが老朽化しており、空港利用客の満足度が低い。したがって、空港ビルの建て替えによる魅力向上、利便性の向上が必須条件だ”と提言されている」、「第2滑走路の増設が小松空港の30年ビジョンを考える上での最優先課題であり、前提条件だ」、「スクランブルの指令が来ても滑走路に民航機がおりますと飛べないのであります。また、民航と時間調整のために思うように練習時間が取れないなど、日本海の最精鋭航空基地としては、…あまりにも不条理な状況にあります」、「我が国を取り巻く安全保障状況は容易ならざる事態になりつつあります。国防のためにも第2滑走路の必要性を強く訴えます」と締めくくった。
 これに、馳浩は「国防上重要な地位を占めている小松基地の有事に備えた機能の一層の強化を図る」と、阿吽の呼吸で応じている。もはやふたりの間では、「国際空港化」とか「民営化」などというワンクッションを置かなくても、小松基地の軍事的強化方針で一致しているのである。

戦争のための第2滑走路論へ
 今年(2023年)6月県議会では、馳浩は「昨今の不安定な世界情勢や日本海側の中心に立地する小松基地の地政学上の位置づけを踏まえると、我が国の防衛政策上、小松基地の重要性はますます高まっていく」「日本海側で唯一、戦闘機部隊が所在し、国防上重要な地位を占めている小松基地について、有事に備えた機能強化に加え、災害時の防災拠点としての機能強化が図られることにより、県民、国民の安全・安心を高めることができる」と軍事的必要性を前面に立て、「国際化」は二義的な課題へと格下げされている。
 事務局が準備した資料には、「現状において滑走路1本の年間発着回数が10万回を超えていること」(国交省航空局)が滑走路増設の条件なのに、「小松空港の将来の離着陸回数は2万1000回(に過ぎない)」とあり、福村章は「基地共用空港には当てはまらない」と非理性的に噛みついている。
 このように、福村章の国際空港化論は破産し、いよいよ、軍事強化論が前面に出てくるだろう。7月30日には、馳浩は「年度内に判断する」と期限を切り、この半年間が正念場である。
 昨年10月には、石川県平和運動センターと小松基地爆音訴訟連絡会は「第2滑走路は先制攻撃力を増すための軍備増強」として反対を声明し、第7次小松基地爆音訴訟も準備されている。戦争に反対するすべての人々によって、馳浩と福村章の野望を打ち砕こう。

  

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石川県議会議事録摘記
1993/3/19 
福村 そして小松空港の国際化へ、あと一歩でございます。
1994/6/13 
福村 カーゴルックス航空の国際貨物定期便がこの七月二日より就航予定であり(1994年)、このための受け皿として三月に第三セクターによる北陸国際航空貨物ターミナル株式会社を設立するとともに、貨物ヤードの整備が進められております。
1996/3/1 
福村 本県が環日本海時代への中核県として羽ばたくためには、人・もの・情報の交流拠点としての整備が求められており、このためには、小松空港の国際化は不可欠で、まさに石川県政の最重要課題の一つ
福村 国際化しても地元には何のメリットもない。騒音がふえるだけだ。こんなことなら国際化はごめんだという声が出始めております。…騒音に悩む市民に理解を得られるだけの地域振興策とまちづくり計画を大胆に提示されるべきだと思います。
2003/9/24 
福村 基地との共存共栄を図りながら、小松空港は昨年度の利用者が二百六十四万人余と過去最高を記録し、…カーゴの取扱量も二万一千トンを超え、国内では五指に入る貨物量取扱空港として成長しております。さらに、念願の滑走路かさ上げ工事にも着手され、これが完成すれば小松空港は一段とグレードアップされることは必定であります。
2011/2/25 
福村 現在、国内路線が羽田便を含め全国七カ所に十九往復就航しており、また国際線についてもソウル、上海、台北に定期便が就航しているほか、地方空港としては珍しい国際航空貨物便が平成六年からルクセンブルグとの間で週三便運航しており、今日では日本海側有数の拠点空港に成長しております。
2011/6/7 
福村 検討会では、これからの50年の小松空港における活性化を決めるということ。そうすると、検討会メンバーというのは、記載がありますが、相当識見が高く、デザインを描き得るメンバーの吟味をしているから、あさって第1回目の検討会があるが、…これから50年の小松空港のデザインをしっかり描いてもらうために検討会を設置したのではないか。
2011/7/27 
福村 もうそろそろ国際線エアターミナルビルの増築ないし改築の検討を始めるべき時期が来ているのではないかと思いますが
2011/9/27 
福村 騒音の犠牲の上に立って、基地も空港も50年たったのではないか。…小松空港を活用しながらの最近はやりのアウトレットモールを誘致すべきではないか。
2014/2/10
福村 私自身も昨年十月に小松空港国際化推進石川県議会議員連盟のタイ・香港訪問団としてバンコクや香港の航空会社、旅行会社などを訪問し、タイや香港からのチャーター便や定期便の就航について熱心にアピールいたしました。
2016/12/15
福村 かつて約五十数年前、…小松において「伸びゆく日本・産業と防衛大博覧会」が開催されております。
2017/9/22
福村 この11月(2017年)に、石川、福井の県議連、地元の商工会議所、市議会の代表等30名の大訪問団で第一義的にはキャセイ、ドラゴン航空、さらには小松への魅力と食指を伸ばしておられますLCC(格安航空会社)の香港エクスプレス等を訪問して定期便化に前進するよう強い意思と誠意を示してくるつもりであります。
2018/2/13
福村 小松空港の状況を平成当初と比べてみますと、国内線は9便から19便にふえております。…今日は上海、台北、ソウルで週14便が飛んでおります。そして、多くのチャーター便も飛び交っておりますし、加えて地方空港では珍しい貨物便が2社、週5便就航をいたしておるのであります。
福村 平成当初は年600回であったスクランブルが平成28(2016)年には1,068回、大幅にふえているのであります。加えて、近年、新田原から10基の精鋭部隊が移転をしてきました。そして、日米合同訓練が毎年開催されることになってます。このような現況の中で、最近、元小松基地司令が「日本海が大変な脅威にさらされている中、民航が優先され、基地が自由に使えない」との不満を申されております。他方、民航側からは「就航の許可を得るまでに時間がかかり過ぎ」、「飛行する時間帯に制約がある」とか「チャーター便の枠に制約がある」などの多くの不満が双方から出てきつつあります。
福村 この際思い切って第2滑走路をつくるべきであり、新年度からでも国の最重要要望事項に入れるべきではありませんか。
福村 現在小松市が工業用地として活用しようとしている20万平方メートル以上の隣接地をほかに転用したら拡張用地がなくなるのであります。
谷本 民間のほうは年間1.6万回という数字は出ておりますが、基地としてどれだけお使いになっているのかというのはよくわからない部分がございます。
福村 基地にとっては変則的な基地であり、民航にとっても不満足な空港だと私は思っております。…早急に調査費をつけて中期計画の検討に入るとか、新年度の国の最重要要望事項に第2滑走路の新設を含めて日本海側の拠点空港、小松空港として間違いのない布石を打たれるべき。
2018/10/18
福村 小松空港の中期ビジョン計画を早く策定する必要があります。そのための委員会を年内にでも。私は本当はもうできているべきだと思うのですが、まだできていませんから、年内に立ち上げて年度内にでも結論を出していく。できるだけ早く出して、国に求めるべきものは求めていく。
2019/3/8
福村 1日50便の発着があの1本の滑走路にあるわけであります。
福村 基地は最先端の航空群でありますが、…十分な訓練ができなくなっている。時間に制限される。滑走路、民航が飛んでおる間はなかなか訓練ができない。訓練の量が少なくなる。
福村 今の時点で北朝鮮の飛行機が小松基地に来てもすぐさまスクランブルできない。なぜできないかというと、民航がおるとはねのけるわけにいかんからスクランブルできない。
福村 できるだけ昼の時間は飛ばないでくださいとか、あるいは国際便は火曜日の日中はやめてくださいとか、こういうことでこちらの思うような最もいい時間帯がとりにくくなってきたということだと思います。
福村 ビジョン委員会とかビジョン協議会とか小松空港活性化委員会とか、こういうものを改めて立ち上げて早急に検討に入るべきではないのか
谷本 滑走路はお互い共用をしておりますけれども、カーゴルックスが入ってきた折にも滑走路のかさ上げをしなきゃいかんと。…ほとんど民航側が負担する形であの滑走路のかさ上げをし、カーゴルックスの大きな飛行機が離発着できるような状況もつくってきた。…私どもも新たな検討委員会を立ち上げるという、…公平公正な客観的な方向性というのを出していただいて、…。
福村 我々もあの滑走路を使わせていただく。そのかわり、戦闘機部隊の騒音、あれは受忍しているわけですから、それはまさに共存共栄という形でここまでずっと来たと。基地と我々石川県、県民の皆さん方、市民の皆さん方とは非常にいい間柄でずっとこれまでやってきた
2019/9/22
福村 その後、小松空港中期ビジョン策定検討委員会、これができました。そして、令和2(2020)年2月には第1回の会合も開催されたわけです。
「小松空港の調査は10月頃に始めまして、そして民間ヒアリングをやる。遅くとも1月末頃には最終報告をできるのではないか」、こうおっしゃってました。
谷本 年明け(2020年)、どういう報告書が出てくるのか、大きな関心を持って見極めていきたいと思いますし、その報告書が出てまいりましたら小松空港中期ビジョン策定検討委員会のほうでまた精力的に深掘りをし、検討していただく。
福村 今いただきました国交省の中間報告にも「将来における路線誘致の制約と発着陸回数の上限が最大の論点だ」と指摘をされております。
福村 新田原からつい先年、1個師団が来ましたし、26年までにはF35が8機入ってくる。ますます充実をしていかなければならない。恐らく今でも四苦八苦しておるのに、近い将来、これは小松をもっと大きくしようとすると、ストップ食うんじゃないか、問題になるんではないか。
 そういうことをいろいろ考えますと、今の滑走路だけではとてもこれからの小松空港はやっていけない。日本海側の最精鋭基地、小松自衛隊と日本海側の拠点空港、小松空港というものを両立させていくためには、ぜひもう1本滑走路を造る。
福村 日本の防衛に支障を来しちゃいかん。今でもスクランブルしなきゃならんのに民航の飛行機が滑走路におったら飛び立てないんですからね。これじゃ問題にならん話なんで。
福村 離さなきゃならんって、210メートル離せばできるわけで、百里はもうできておるんですよ。小松の半分しか飛行機飛んでない、民間飛行機が飛んでないのに11年前に百里はできておるんです。だから、私は強く申し上げておるんで。
2022/6/14
福村 国防と民航の日本海側の拠点足り得る盤石の小松空港の体制を考える時期
福村 馳知事がリーフレットの中で「馳プラン10」というものを書いていらっしゃいます。最初のページに、加賀の振興策として「小松空港・新滑走路の建設、小松空港の民営化、空港周辺で北陸一の大拠点をつくり、にぎわいを取り戻す」と掲げておられます。
馳浩 国防上重要な地位を占めている小松基地の有事に備えた機能の一層の強化を図ること。
福村 早速、第2回検討委員会が去る6月2日に開催(2022年)されました。
福村 羽田の日本空港ビルデング株式会社の大西副社長から、小松空港の民営化を強く勧められました。
福村 令和2(2020)年5月に国交省へ申請の結果、いち早くその年の11月から調査が実施され、令和3(2021)年11月、中間報告があり、本年(2022年)4月には民間ヒアリングを得て、最終報告をいた
光永 企画振興部長 民間事業者からは、「着陸料に代わる収入を確保できるスキームがあることを条件に参画は可能である」といった意見も示されたところでございます。
福村 民営化のためにも大きな足かせとなっている弱点をまず取り除かなければならんというふうに思います。そして、これら課題、問題点を解決する方法は私はやっぱり第2滑走路の増設以外にないと思われるのであります。
福村 国交省に民間投資意向調査までしていただくべきが筋ではないかと思います
福村 今回の国交省の調査においても、「空港ビルが老朽化しており、空港利用客の満足度が低い。したがって、空港ビルの建て替えによる魅力向上、利便性の向上が必須条件だ」と提言されているのであります。
福村 第2滑走路の増設が小松空港の30年ビジョンを考える上での最優先課題であり、前提条件だと私も考えます。国交省のコンセッションの中間報告でも、「将来における路線誘致の制約と発着陸回数の上限が最大の論点だ」と指摘されており、共用空港では発着枠が青天井であるはずがないと考えるからであります。
福村 スクランブルの指令が来ても滑走路に民航機がおりますと飛べないのであります。また、民航と時間調整のために思うように練習時間が取れないなど、日本海の最精鋭航空基地としては、…あまりにも不条理な状況にあります。
福村 我が国を取り巻く安全保障状況は容易ならざる事態になりつつあります。
福村 国防のためにも第2滑走路の必要性を強く訴えます。
福村 小松空港の第2滑走路は国家の防衛、空の防災基地、民航の飛躍等、どの立場から見ても必要不可欠なものと考えます。
2023/6/27
馳浩 昨今の不安定な世界情勢や日本海側の中心に立地する小松基地の地政学上の位置づけを踏まえると、我が国の防衛政策上、小松基地の重要性はますます高まっていくものと思われます。
 こうした状況を踏まえ、小松空港の第2滑走路は、LCC(格安航空会社Low-cost carrier)を含めた国内線の拡充やさらには国際線の拡充、新規路線開設の受皿となり、加賀地域はもとより石川県全体の発展につながるとともに、日本海側で唯一、戦闘機部隊が所在し、国防上重要な地位を占めている小松基地について、有事に備えた機能強化に加え、災害時の防災拠点としての機能強化が図られることにより、県民、国民の安全・安心を高めることができるものと考え、知事選の公約に盛り込んだものであります。
福村 馳知事は昨年(2022年)9月、調査費を計上されて、早速外部委託をされ、昨年度中に結論を得たのであります。
福村 アジアのハブ空港にしたい、こういう願いからでありまして、少なくともこれから今の3路線、加えてタイ、香港はもちろん、シンガポールや、あるいはベトナムやインドネシアや、あるいはインドなど、少なくとも10路線はやっぱり備えなければ本格的な国際空港にはなり得ない。
福村 こういう推計の下に小松空港の将来の飛行回数を2万1,000回とされまして、「10万回には程遠い。だから」というようなことが書いてありますけれども、これは誠に遺憾でありまして、民航だけの2万1,000回なら我々は第2滑走路なんて望むはずもありません。
福村 小松空港というのは基地と併用でありまして、既に戦闘機60機、捜索機等を含めて65機が常駐をしておりまして、朝から晩まで練習を含めて飛び回っておるわけであります。この基地の飛行回数を入れずして2万1,000回というのは誠に片手落ちだと思いますし、また国交省が言う10万回というのは民航の場合の話でありまして、私は基地併用空港にはどうも当てはまらない
馳浩 浜田防衛大臣からは「現状の1本の滑走路でも必要な任務を遂行することが可能である」との見解が示されるとともに「滑走路が2本になると、部隊運用の見直しなどの調整が必要になる」との発言がありました。


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